茶の湯釜制作工程 其の3 荒挽き

木型を型枠にセットします。前、横、上から木型と型枠とのバランスをシッカリ確認します。

型枠に木型がセットできたら埴汁(粘土を水で溶いた液体)を型枠に良く塗り込み、荒挽き用の砂を入れてよく叩いて〆ていき木型を回します。

こちらの動画をご覧ください。

この砂が一番荒目の砂で、鋳造時に発生するガスが抜けるように荒目の砂を下地に使います。次に#50の砂を埴汁と水で溶いた50砂をかけて挽いていきます。

こちらの動画をご覧ください。

この後挽き終わった鋳型を良く乾燥させてから鐶付の埋め込み作業に移ります。

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茶の湯釜製作工程 其の2 図案~木型制作

①で作った図案を元に木型の制作に入りたいと思います。

図案に紙を当てトレーシングペーパーで狂い無く写していきます。写した紙をあらかじめ切断しておいた鉄板にあてて貼り付けてカットソーや金ばさみなどで切断していきます。この時、中子(中型)を鋳型の中で浮かせるためのハバキのラインも決めていきます。

軸がすべての線のベースになります。上型と下型の合わせ目のラインも軸からズレていると大変な事になっていまいます。
右にかいてある「トウサイ」とは上型下型を合わせた時にズレないようにするための凸凹です。

この木型を型枠にセットして荒挽き作業をします。

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